常識を疑え!「家の断熱を疑う」|VARM HöME(バウムホーム)
伝統建築と呼ばれる建築物に古民家と区別したのはいつから?
電気設備で温度などをコントロールし、石油製品に埋まった家に住み始めたのはいつから?
実は現代の住宅常識は最近作られたものなのです。
高度経済成長を追い風に短工期、省施工、大量生産、大量消費の家づくりに傾倒していきました。
しかし、今は空き家問題が叫ばれる中、社会は今の常識は古いものへと移り変わり、新しい常識が始まろうとしています。
VARM HöME(バウムホーム)は
高耐久、長寿命、省エネルギー、そして「快適さ」
が高次元で実現している住宅が普及し、新しい常識になると信じています。
※バウムホームはZEH 0.39w/㎡・k+透湿性高性能外皮の住まい
この記事では「住宅の断熱」についてです。
ぜひ皆様も現在の住宅づくりの常識は本当に正しいのか?ご一緒にお考えいただけますと幸いです。
常識を疑え!「家の断熱を疑う」|断熱材の種類と課題
断熱には家の外皮つまり「断熱材」「窓」が重要です。
バウムホームは外皮に自然系透湿性を持たせることで呼吸する家を実現し、防結露や遮音性能、メンテナンスを同時に持たせることを実現しているのですが、こちらは別の機会にお話させていただきます。
※バウムホームはZEH 0.39w/㎡・k+透湿性高性能外皮の住まい
まずは日本の住まいの常識を知るために断熱材のシェアから見ていきましょう。
断熱材の各種シェアは以下になっています。
出典 2017年経済産業省 断熱材シェアを参考にグラフ化
断熱材の53%とトップシェア「グラスウール」
説明
ガラスを溶かし細い繊維にして薬品で線状に加工した断熱材。
メリット
・比較的安価
・不燃で有毒ガスを出さない
・施工が容易
デメリット
繊維が肌に触れるとチクチクした刺激を感じる場合がある。
ホルムアルデヒドなど複数の有害物質を含む(国内の発散基準以下)
2位と3位 プラスチック(石油)系
気泡の中にガスを閉じ込めた断熱材
シェア2位 20% 石油系断熱材「押出法ポリスチレンフォーム(XPS)」
説明
一般的な発泡スチロールと呼ばれるEPSと同じ素材 押し固めた成形した断熱材
メリット
・ホルムアルデヒドは含んでいない
・ノンフロン
デメリット
・可燃性
シェア3位 11%石油系断熱材「硬質ウレタンフォーム(吹付)」
説明
吹付け断熱とも呼ばれます。
メリット
・ホルムアルデヒドは含んでいない
・わずかな隙間にも充填できる
デメリット
・可燃性
・燃えたときに有毒ガスであるシアン化水素を発生すること
常識は正しいのか?改めて確認しましょう。
上位3種類で84%と新築住宅の5軒に4軒以上が使われている計算になります。
つまり、これが現在の住宅の常識です。
常識を疑いましょう。みんな使っているから安心?
改めて言いますが、
高度経済成長を追い風に短工期、省施工、大量生産、大量消費の家づくりに傾倒していきました。今は空き家問題が叫ばれる中、社会は今の常識は古いものへと移り変わり、新しい常識が始まろうとしています。
バームボードと上位3種類の性能の違い
信じがたいことかもしれませんが、
ドイツで使用されている断熱材は日本で利用されている断熱材トップ3の約3.5倍から約6倍の遮熱・断熱性能を持ちます。
上部からハロゲンヒーターで熱し、断熱材の底に温度計を置き計測しました。
70℃の熱で10分間熱し続けた後の結果です。
ロックウール(グラスウールと似た無機質系断熱材)が14.5℃上昇
石油系断熱材(シェア2位・3位がこの石油系)が5.2℃上昇
日本の技術力がないわけではないと信じていますが、恐ろしいほどの差が開いています。
住宅先進国ドイツおそるべしです。
常識を疑え!「家の断熱を疑う」その2に続きを記載しております。
断熱に大切なファクター「窓」の各国状況や弊社モデルハウスで行った真冬の室内温度テストの様子などをまとめております。
あわせてご覧になってください。