紀伊半島の優れた木材|紀州材
冬は温暖で急斜面な山々を抱える自然豊かな紀州。
江戸時代、明治、大正、昭和と日本が大きく変わったそんな時代に、アメリカ、イギリスなどにも居住し、自然を愛した南方熊楠(みなかた くまぐす)がついに住んだこの地。
そんな紀伊半島南部(=旧紀州藩領)と、熊野川流域の奈良県南部から伐りだされる木を紀州材といいます。
林業に恵まれた土地と先人の技術と長年の丹精な仕事によって育まれた材面の美しさと強度も併せもつ紀州材。
この紀州材に込められた思いを受け継ぎ、都市の皆様が安心して使って頂ける木材製品としてお届けすること。これが山長商店の仕事です。
植林から育林、伐採、製材、乾燥、仕上げ、品質検査、選別、プレカット加工までグループ一貫体制
紀伊半島南部に約5000ヘクタールの自社林を所有する山長商店は、植林から始まり、育林、伐採、製材、乾燥、仕上げ、品質検査、選別、プレカット加工までを全てグループ一貫体制により、樹齢50~100年の紀州産杉・桧を製品化しています。
林業から製造までを自社で一貫することで、常に安定した優良材の生産が可能となりました。
「木」ひと筋—―山長グループは、山の恵みを皆様の安心な暮らしにお届けしています。
自然素材のプロ社員集団+性能見える化テクノロジー
住まい手の一生に一度の家づくりに、常に安定した品質と納期でお応えします。
検品に始まって検品に終わる。山長が一貫して取り組み、重視しているのが、一本一本の木材を調べ、検品し、それぞれの用途に仕分けることです。製材とプレカット工程だけでも、4回以上の検品・検査を実施します。これは“山長ブランド”の紀州材として自信を持ってお届けするために、欠くことのできない作業プロセス。
製材工場やプレカット工程で加工精度をチェックするだけではありません。木は天然素材だけに全く同じものはありません。一本一本の木材を目視で調べ、曲がりや反り、たわみがないかチェックし選別、仕分けされます。長年に渡って培われた製材職人の厳しいプロの目で見極められて、良質で品質の安定した“山長ブランド”の紀州材が生み出されています。
最新のグレーディングマシーンによって木材の含水率と強度を測定し、その結果を日本農林規格(JAS)の機械等級区分に基づいた形で印字します。これにより、今まで職人の経験や勘に頼りがちであった木材の性能や強度を、科学的かつ客観的な基準で表示することができるようになりました。この「性能の見える化」によって、住まい手の皆様にもわかりやすく、より安心してお使いいただける木材が出来上がるのです。
環境問題への取り組み
「木は再生可能な循環資源」
山長では環境問題への取り組みの一環として、木材乾燥機の熱源を灯油から自社工場で発生する
樹皮、木屑などのバイオマスエネルギーへの切り替えを順次進めており、高度な減圧乾燥機については基本的にバイオマスエネルギー100%での木材乾燥を行っています。
プレカット工場から算出される木質端材は、 同敷地内の山長商店・製材工場のバイオマスボイラーの燃料として再利用され、 発生した蒸気は新型の木材乾燥機(高温蒸気式減圧乾燥機)の熱源として利用しています。
私たちは山を守り維持し続ける、そして山の恵みを最大限に活かすことで、自然環境の保全に微力ではありますが貢献させていただいているという自信を持っています。
山の恵みを通して、人々の幸せと豊かさの実現に寄与する—それは私たち山長グループの事業に対する一貫した思想であると共に全社員の喜びにも繋がっています。