2020 5 23

家計×見直し | 竹下FP事務所

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パターンの組み合わせ

家計を見直すには3種類しかありません。

  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす
  3. その組み合わせ

確実ですし無難なので支出を減らすことだけがフォーカスされやすいですね。でも、人生100年の時代に細かな節約だけでは限界があります。知恵をしぼって汗をかいて備えるべきだでしょう。そして、配偶者の収入の一部はプラスアルファと考えましょう。長い老後はカネがなくても「何とかなる」かもしれませんが楽しくない生活になると思います。

 

家計×見直し | 竹下FP事務所

 

収入を増やす

まずは給料です。給料はもうあがらない、ホントにそうでしょうか。会社で実績をあげる、資格を取って手当をつける・転勤・部署異動・転職して給料をあげる。可能性はどうでしょうか?

もう会社はどうしようもない、というケースは副業・投資です。配偶者名義で事業をする、不動産を買う、投資信託・株を買う、いろいろなことが考えられます。

会社もダメ、副業・投資もイヤ、なら自分の価値を高めましょう。カラダを鍛えて健康を維持する、資格を取る、本を読む。それもチョット・・・、と言う方は家の掃除をする・家族と仲良くすることから始めましょう。これらは金銭に等しいリターンを産みます。何かを得るために何かを意識して始めましょう。

 

 

支出を減らす

生命保険・光熱費・食費・通信費・クルマの費用・教育費・住居費・ダンナの小遣い・・。

細かな費用を削減することは大事なことです。しかし、細かい部分を考えすぎて肝心な部分が置き去りになりがちです、特に小遣いを減らすのは本末転倒です。稼ぎ手がヤル気の出る仕組みにすることをオススメします。

今回は影響の大きな住居費と教育費などについて考えてみましょう。

 

 

住居費の支出を考える。

まず、住宅。玉子を買うときは10円の違いに悩む家庭が家を買う際は「せっかくだから・・・」「一生に一度だし・・・」と営業マンの言いなりです。

結果、予算をはるかに超えてめいっぱい住宅ローンを抱えます。超々低金利の今だから、審査が甘い今だから買えますが、適正でしょうか?平均的なサラリーマンが住宅ローンを組んでいい上限は3000万円です。

 

3000万円・1%・35年で月額84,685円の返済、これに固定資産税が月1万円程度。マンションなら管理費・修繕積立金・駐車場代などがかかりますし、戸建てでも月1万円くらいは修繕用に積立は必要です。

そうなると住居費が105,000円程度。手取り月収が35万円の家庭でも教育費やクルマの費用、生命保険を考えると生活費は相当少なくなります。どうしたらいいでしょう??

 

 

家は何度でも買える

「家は一生に一度の買い物」という不動産会社都合の概念を捨てましょう。家は何度でも買えます。まずは現在の身の丈に合った家を検討しましょう。ただし、その家は将来、住み替えた後に賃貸に出せること、その家賃でローン等が賄えること、ローンの残債で売却できることが条件です。築年数は古くても立地が賃貸に適した物件が候補でしょう。内装はクロスを換えるなどの表面的なリフォームで劇的にキレイになります。

結婚したら、子供が生まれたら・大きくなったら、転勤が落ち着いたら・・・、状況はいろいろあるでしょう。でも、すぐに家を買い、ヤドカリ作戦で資産を増やす、または家以外の部分で豊かに過ごすこと、も候補に入れましょう。

住宅ローンには団体信用生命保険が付いてますので生命保険料の節約につながる可能性もあります。

身の丈に合った家の条件

  • 住み替えた後に賃貸に出せること
  • その家賃でローン等が賄えること
  • ローンの残債で売却できること

 

教育費の支出を考える。

お子さんの教育費を具体的に知りましょう。

どの学校に進むか、その学費はいくらか。もちろん希望でかまいません。次に奨学金を調べましょう。奨学金は本人名義の借入です。JASSO(日本学生支援機構)のHP等を材料にお子さんとよく話し合って利用しましょう。
私の子供の場合、私立の高校で授業料年間60万円、大学で90万円、大学は奨学金が月12万円という状況です。大学はバイトを少しすれば備えがなくても賄えるかもしれません。高校はどう賄うか??助成金を事前に調べておきましょう。
県や国の助成金があり授業料が所得によって全額または半額返還されます。地域差はあるでしょうが私立は公立と違って目が行き届いている印象があります。私立=高い、ではなく選択肢に入れていただくと良いと思います。

今後、高等教育は無償化の方向です。制度がどうなるか、注意して見ていきましょう。

 

それぞれの豊かさを

ほとんどの家庭にクルマやエアコンやフロがある。望めば大学進学もできる。ぜいたく過ぎる社会になりました。でも、高度経済成長や一億総中流社会は過去の幻です。少しでもムリがある、将来に不安があると感じているならば準備が必要です。

例えば、クルマを持たない生活をします。本体・車検・ガソリン・保険・駐車場の総計は3千万とも言われます。賃貸に適した駅徒歩圏内で自宅を買えばクルマは不要、タクシー・レンタカーやカーシェアで充分かもしれません。

例えば、住居を身の丈に合ったものにします。その分、教育費を充実させればお子さんの人生が豊かになるかもしれません。子供が自立できれば親はラクに過ごせます。「貧乏は遺伝する」などと言われますが悪循環は防げます。

メリハリをつけた消費をこころがけると豊かな生活が送れるのではないでしょうか。

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