竹田木材の想い
アジアでは古来より身近にあり、親しまれてきた植物。
それが『竹』です。
ただ、日本で利用される機会はあまり豊富にあるとは言えず
竹製品として代表的な竹カゴなども近年では石油系の代替製品に
その居場所を奪われつつあります。
その一方で、野生の竹は放置され
里山などがどんどん竹藪化する事により
“竹公害”の言葉も出て来ている有り様です。
しかし、竹は『抗菌性』・『消臭生』・『調湿性』などに優れていると良く言われ、
近年叫ばれるCO2問題でも非常に大きな貢献が可能です。
1年でも大きく成長する竹は、CO2の固定量も大きなものになります。
1本単位で換算すると年間固定量は通常木材の20~30倍と言われます。
同じ面積上で生息出来る本数も樹木よりも圧倒的に多いため
総量では40倍以上とも言われています。
ただし、竹はCO2の固定期間が1年だけしかありません。
しかし、3年で十分利用できる程に成長するという特性があります。
竹は木材のように1本の苗木から1本ではなく、
毎年5~10本新しい筍をだすことにより幾ら使っても無くなることはありません。
つまり、多く利用することで地球環境を守れる代表的な素材と言えます。
使い続けても環境に優しく、また継続的に手に入る理想的な素材なのです。
多くの外材のように輸入規制がされ、使用できなくなるという心配は全くありません。
このようなメリット一杯の竹を、竹田木材にしか出来ない商品開発で
社会貢献に繋げて参りたいと考えております。
竹製 突き板について
竹には抗菌作用があり、古くから水筒や飯盒に加え、笹の葉はお餅やお握りの包材などその安全性の高さから広く食料への包材として使用されてきました。
タケキノンと呼ばれる抗菌成分が竹に含まれていおり、抗菌性・殺菌性・脱臭性に優れ、スギやヒノキより作用する菌の種類が多いと言われています。
O-157や院内感染の元凶とも称されるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSAなどへの抗菌効果も確認されており、当社の竹製フローリング材も含め既に医療機関などでの導入実績、使用事例があります。
また、従来の製品では虫食いの問題があると言われてきましたが、当社の製品では乾溜(※1)(炭化)することによってその問題を解決しております。
※1 乾留:空気を遮断して加熱をおこない、虫害(キクイ虫)を防ぎ、また副産物として竹の色を温度調整により変えることができます。
竹を使用した仕上材:竹突板(タケツキイタ)
利用例:家具の面材、壁部分及びテーブル、洗面化粧台、天井材など
※使用する台板・接着剤は非ホルムアルデヒト(F☆☆☆☆)の安全なものです。
※これらの規格は標準規格です。こちらにないサイズをお求めの際はご相談下さい。
竹目の美しい単板:竹挽板(タケヒキイタ)
利用例:柱の仕上げ、上り框、天井材 など
※使用する台板・接着剤は非ホルムアルデヒト(F☆☆☆☆)の安全なものです。
※厚み19mm以上は多積層にて製作可能です。
※厚み5mm以上は幅200mm以上も製作可能です。
※これらの規格は標準規格です。こちらにないサイズをお求めの際はご相談下さい。
竹床材:竹製フローリング
純国産竹複合フロア「竹工房」
表面化粧材には高知産の竹で製造した0.6mm竹突き板を使用した純国産の竹複合フロアーです。集合住宅用(マンション用)として遮音基準L45を満たす商品もございます。
快適な健康空間
竹が持つ抗菌性・消臭性等により
竹フロアーが快適な健康空間を作りだすお手伝いを致します。
床暖房に標準対応
木材に比べ熱伝導率が高い竹材は床暖房に相性の良い床材と言えます。
早い立ち上がりは暖房効率を上げ、暖房コストの軽減にもつながります。
竹製 無垢材フロア
一般的な木製無垢材の問題は隙間や反りが生じること、傷がつきやすい、水に弱い
これは竹製無垢材には当てはまりません。
古くから物差しなどに使用されてきた伸縮率の低い天然竹を使用することで
比類ない安定性を実現した竹製無垢材フロアです。
安定性と堅固性を確保
素材の伸縮率の低さに加え寄木積層構造を採用する事で
施工後のそりや狂いを減らし重歩行にも耐える強度を持ちます。
安定性と堅固性の両方を高いレベルで確保しました。
もちろん快適な健康空間・床暖房に標準対応
弊社建材は F☆☆☆☆の建築資材
当社ではホルムアルデヒトを放散しない接着剤を使用しており、日本農林規格(JAS)の認定機関である財団法人日本合板検査会をはじめ、各専門機関の検査を行いそれぞれが発行する登録証・検査証により安全性の
証明を行っています。
全ての検査機関でホルムアルデヒト放散等級:F☆☆☆☆
(財)日本合板検査会によるバンブーボードの試験結果(放散量:0.0mg/L)
奈良県森林技術センターによる襖・障子の試験結果(放散量:0.0mg/L)
全天連による竹突き板の性能表示(放散量:0.0mg/L)
(財)日本合板検査会による無垢フローリングの試験結果(放散量:0.0mg/L)
(財)日本合板検査会竹工房の試験結果(放散量:0.0mg/L)
納入実績
2004/12 国産初の竹複合フローリング「竹工房」の販売を開始
2008/07 洞爺湖サミット会場のゼロエミッションハウス(積水ハウス)に竹床材を納入
2008/10 積水ハウス様の規格商品として竹床材・玄関框等の納入を開始
2009/08 琵琶湖で行われる「鳥人間コンテスト」の機体に竹突き板合板を納入
2009/08 美津濃スポーツ様の新商品に竹突き板を納入開始
2009/10 東京 根津美術館の改装に竹突き板・挽き板を納入。
2010/01 沖縄先端技術大学院大学の什器に竹突き板・挽き板を納入。
2010/03 シティバンクに竹床材・竹突き板等の納入開始。(以後継続)
2011/11 CEATEC・東京モーターショー等で発表されました日産自動車のスマートハウス内装に竹突き板を納入
2011/01 某高級自動車内装材として竹突き板納入開始。
2012/02 本年も沖縄先端技術大学院.大学に竹材を納入
2012/03 NTTドコモモバイル箕面配送センター工事に竹腰壁・テーブル等を納入
2016/05 伊勢志摩サミット アメリカ代表宿舎 ホテル合歓に竹材を納入
GEヘルスケアジャパン様の受付ロビーに竹やたら編みベンチを納入いたしました。
このベンチはステンレスの芯材に竹の薄板を職人が手作業で丁寧に巻きつけ編み上げたものです。一度に15人ぐらいが座れる大きなものです。
※注 国内唯一の竹製建材のプロフェッショナルとは2010年9月現在で国内唯一の竹製突き板の製造会社